- 信州大地震届書写し p. 1
「みんなで翻刻」の該当頁
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【一枚目】弘化四未年三月 信州大地震之手紙当三月廿四日之夜四ツ時頃俄に大地震有之
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陣を張本家に住居いたし候もの無之同夜暁迄に八九十度も大小震動致し日に百七拾度又は百度程も其内大地震五六度
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有之当月朔日ゟ五日迄は日に三四度程も間遠に相成候得共其内大地震弐三度有之今に震動相止不申候未た村々に
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出来兼申候一松代領水内郡に山中と唱候一郷有之三万 石余之場所に候処右村之別而地震強く 山崩れ村毎に有之家居悉く潰死人夥 敷
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郷之分未相見分不申候得共大凡壱万人 程之死失に而も可有之由同藩之噂にも御座候【二枚目】一善光寺町は此節開帳中に付諸国ゟ 参詣之道者夥敷同夜之地震
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失其外右道中筋に而同様死候者 何千人と申事相知不申候由一飯山城下幷上田領稲荷山村右善光寺 町同様地震之上出火に付土地之者は勿論 止
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之丹波嶋ゟ善光寺辺今に臭気甚 敷往来之者鼻を掩候由に御座候一此度之地震之模様は信濃国水内郡根本 と
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つ枝葉之姿其内にも地脈寄候哉所々 強弱有之小県佐久両郡は余勢而已に而及 潰候程之家居無之夫に而も平常之地震に 引くらへ候得は大地震
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とも可申哉之由一越後国も同様大地震之由に候へとも風聞に而 事実一向相分り不申候以上 弘化四未三月 信濃国 支
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