- 早飛脚廻りにてくわしき所本しらべ大地震 p. 1
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嘉永七年寅の年此度大地震かみなり出火ニ付諸方御しらせ□ため【左隅】【以下大枠内】《割書：早
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飛脚廻りにて｜くわしき所本しらべ》大地震《割書：諸国国々少々つゝの不同あれ｜ども大体同時同やうの地しんなり》《割
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書：六月十四日より地震廿一日くれ半時に｜又ゆり夜八つ時に又ゆり都合八日の》《割書：間
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ゆり朝六つより半時斗大地震ゆり奈良末町あちこち図の如くくすれ其時家の内に一人もいる事ならず皆々野又々
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辺別して大くづれ死人凡百三十人けか人かすしれつ【ここに隔線】同郡山《割書：死人凡七十五人斗り｜けが人多し》同十四日夜八つ時より十五日朝五つ時ゆりつゞけの大地震
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古市【下に家屋のイラスト】同十四日夜八つ時大地震度々ゆり朝明六つ半時より大じしん町家一軒ものこらずくづれ家
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小児三十七人けが人かずしれず【ここに隔線】伊賀上野右同日同時大地震にてお城大手御門口大そんし市中凡六部【「分」カ】と
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三百六十軒あまり昼五つ時より出火にて崩れ家とも四百七十軒斗りやけ大地震の上出火に付死人かずしれす凡五百余りと所の人のうわさ【つぎ上に雷のイラスト】六
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り近辺へ七所おちる明廿一日九つ時前鳴やむ【ここより下段】摂州大阪【下に逃げる人のイラスト】六月十三日九つ時に地震少々ゆり其日八つ時又ゆり十四日夜九つ半時ニ大地震
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どろきむかしより今にいたりて稀なるふしぎを凡書しるすなり【ここに隔線】山城京都六月十四日夜八つ時に大地震ゆり京町中大さはきにて東西南北末町少々そ
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中に矢矧はしとある。但し矧が矢扁ではなく手扁になっている】同十四日夜七つ半時より大地震ゆり始御城下町家皆々無
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